このたび、株式会社Era(以下「Era」)および有限責任あずさ監査法人(以下「KPMG」)が協力しました株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」)の調査レポート「スポーツの価値算定モデル調査~地域社会の持続可能な成長をもたらす、スポーツチームの価値の可視化~」が発行されました。
2015年10月のスポーツ庁発足等を契機に、国や自治体、企業等さまざまな主体がスポーツに注目しています。また、2019年6月に日本経済再生本部より発表された成長戦略フォローアップでは、「スポーツの成長産業化」が掲げられており、国内スポーツ産業の経済規模の拡大を目指すとされています。
Eraではこうした流れを後押しするべく、「スポーツチームとパートナー企業のビジネスとしての関係づくり」を目標として、スポーツチームの営業活動やパートナー企業のスポーツビジネス創出等を支援して参りました。今回、それらの支援を通じて得たスポーツチームの広告価値や地域プロモーション効果等の社会的価値算定の知見・ノウハウを活かし、本レポートに協力させていただきました。
本レポートは、スポーツの成長産業化の主役のひとつとなり得る国内のプロスポーツチームに着目し、スポーツチームがもたらす価値の総合的な可視化を試みた本邦初の調査レポートです。
本レポートの主なポイントは以下の通りです。
1. |
「スポーツの成長産業化」を実現するためには、スポーツビジネスに携わる関係者がスポーツの価値を具体的に認識し、共有し、活用する必要があり、スポーツの価値算定(価値を可視化)の手法が必要である。 |
2. |
本レポートでは価値算定の対象として、国内のプロスポーツに着目した。日本のプロスポーツ市場は、欧米に比べて成長が小さいため、スポーツの産業化に伴う伸びしろが大きいと考えたためである。 |
3. |
スポーツチームの価値算定では、『財務価値』と『社会的価値』に分類・整理し、構成する項目の性質ごとに一般的な手法や独自のモデルを用いて価値の可視化を試みた。手法の解説において、算出方法を分かりやすく示すために、仮想のサッカークラブを用いたケーススタディーを行っている。その結果、スポーツチームの財務価値の構造、社会的価値の可視化の課題、およびその活用の方向性が明らかになった。 |
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価値を可視化することにより、スポーツチームは、資金等の出し手であるステークホルダーに対して説明責任を果たすことができる。また、ステークホルダー側もスポーツに投資する意義をより明確に理解しやすくなる。さらに、関係者が価値を具体的に認識することにより、関係者間の「対話」が促進され、スポーツチームの価値の「共創」が活発になることを期待する。 |
5. |
スポーツの持つ経済的価値と社会的価値を両立する機能は、スポーツだけではなく、地域や産業等のステークホルダーの持続可能な成長につながるだろう。スポーツの価値が効果的に活用されることにより、持続可能な社会の実現をもたらすと期待する。 |
当レポートは以下よりご覧頂けます。
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また、DBJウェブサイト(https://www.dbj.jp/)の「地域・産業・経済レポート」にも掲載されております。
最後に、パートナー企業に対して自身の価値を適切に伝えたいとお考えのスポーツチーム様、スポーツへの関わりによる効果をきちんと理解したいとお考えの企業様がいらっしゃいましたら、以下からお気軽にお問合せください。