社員ブログ

【上智大学:社会的価値創出のためのプロジェクト形成論、参加レポート3】壮大なゴールとはじめの1歩

今週も株式会社イトーキの戸田裕昭さんが講師を務める上智大学の授業:社会的価値のためのプロジェクト形成論、にサポーターとして参加してきました。早いもので7回目。

今週は、詳細化したPersonal Vision(学生自身が将来創りたい未来)を実現するために採るべき行動を洗い出し、アクションプランにまで落とし込むという回でした。

「誰を笑顔にする?」、「何を提供する?」、「どんな手段で?」を一つ一つ検討した結果、自分の創りたい未来像が明らかになってきた学生たち。
現時点の学生は、ビジネスで言えば“To-Beモデル”を描けた状態だと思います。

コンサルタントがクライアントにサービスを提供する際、このTo-Beモデルを明らかにするとともに、現在の状態、つまりAs-Isに目を向けます。
そしてTo-BeとAs-Isのギャップを明らかにした上で、そのギャップを埋めるのに必要なアクション群を「いつまでに」という期日をつけたプランとして取りまとめていきます。

人は壮大な未来を描けたとき、一瞬やる気が出ます。これは誰もが経験があると思います。「この資格とったるぜ!」、「こんなマンション買ったるぜ!」などなど。
しかし、壮大な未来を実現するために、採るべきアクションのハードルが高いと感じてしまうとそのやる気は一気に萎えてしまいます。「あかん。こんなん無理や」と。

学生からも「設定したPersonal Visionが大きすぎる気がして、何から手を付けていいのかわかりません…。こんな未来に到達できるのか自信がなくなりました」という意見も聞かれました。

こんな状況を打開するには、「まず自分のできる範囲で踏み出せる1歩は何か?」と考えてみることがコツだと思います。壮大な未来は壮大なままであるべきですが、着手すべきアクションは自分のCanベースで始めてみる。そんな「できること」を積み重ねていくと、いつのまにかできることが増えてきて、見えてくる世界、出会う仲間が変わってくると思います。
そしていつのまにか「あれ?できるかも」という自信の芽が出てくる。

また、はじめの1歩を簡単なものから始めると、その後のアクションがスムーズになるというメリットもあります。
メイクアップアーティストで第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアメイク賞を受賞した辻一弘さんが先日、テレビの取材でこんなことを仰ってました。

「一歩踏み出したら、その次はどんどん簡単になってくんで、それを止まらないでずっと続けること。」

つまり、最も心理的ハードルが高いのははじめの1歩で、そこの難易度を易しめに設定する。すると2歩目、3歩目が自然と出てくる。

我々のコンサルティングサービスも経営層や現場社員が抱く「会社として成し遂げたいVision」という壮大な目標設定から始まります。しかし、アクションプランは我々もクライアントも着手可能なレベルで策定するよう知恵を絞ります。
PJメンバーの気持ちが途中で折れないように、伴走しながらも、乗り越えることが可能なレベルのアクションプランを作成することが我々のサービスの妙であり、これからも大切にしたい部分の1つです。

来週の授業は、アクションプランを最終化していきます。
実現可能なレベルでヌケモレなく、ロジカルにアクションプランを策定するスキルを学生に伝えていきたいと思います。